The Electric Horseman (1979) : 出逢い

CMタレントとしてきらびやかなコスチュームを身につけスポットライトを浴びる、かつてロデオ世界チャンピオンの経験をもつ男と、ニュース・キャスターとして張りつめた日々を送る女性の心の交流を描く。製作はレイ・スターク、監督はシドニー・ポラック。シェリー・バートンの原作をベースにボール・ギアとロバート・ガーランドのスクリーン・ストーリーを基にロバート・ガーランドが脚色。撮影はオーウェン・ロイズマン、音楽はデーヴ・グルーシンが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ、ヴァレリー・ペリン、ウィリー・ネルソン、ジョン・サクソン、ニコラス・コスター、アラン・アーバスなど。

The Electric Horseman (1979) : 出逢いのあらすじ

ロデオの世界チャンピオンの栄光に5回までも輝いた経験をもつサニー・スチール(ロバート・レッドフォード)は、今は、テレビや看板やポスターで全米にその顔を知られるCMスターとして、毎日を送っていた。企業の意のままに操られる人形のような自分の存在に嫌気がさしながらも、その不満を酒にたよるという堕落した日々を送っているのだ。今や、マネージャーのウェンデル(ウィリー・ネルソン)などは、彼に豆電球つきのカウボーイ衣裳を着せる始末。酔った彼が、大衆の前で馬からずり落ちることは、最近ではもう珍しいことではなかった。

彼の契約先である大企業アムコ産業では、その規模を一段と大きくする交渉が進み、大がかりな企業デモンストレーションが行なわれることになった。アムコ産業の会長ハント(ジョン・サクンン)が催すこのお祭り騒ぎに、サニーも他の有名人たちと共に駆り出されることになった。彼は、酔いつぶれて記者会見場に45分も遅刻。ニューヨークから取材に来ていた女性記者ハリー・マーチン(ジェーン・フォンダ)の鋭い質問を受けたサニーは、彼女に何か言いしれぬ怒りを感じた。アムコが購入したサラブレッドの名馬“ライジング・スター”に股がり、ステージの上から来客に愛想をふりまくことになっていたサニーはリハーサル会場で、麻薬で薬づけにされている名馬を見て湧きあがる怒りを覚え、その場を立ち去った。カジノで別居中の妻シャーロッタ(ヴァレリー・ペリン)に会い、彼女が離婚届けにサインしてもらうためにわざわざサニーを訪ねてきたことを知った。サインを済ませ、本番を迎えたステージにもどったサニーは、客の間を通りぬけ“ライジング・スター”に股がったまま、会場を出て、夜の町に消えていった。

サニーが1200万ドルの名馬を奪って失跡したという騒ぎは、企業イメージを売りものにしているアムコにとって、大変な打撃だった。このニュースに目をつけたハリーは、サニーが慕う老人をたよりに、車を走らせた。老人を訪ねたハリーは、そのままサニーのあとを追い、砂漠の中でキャンプ中のサニーを発見、早速、取材を始めた。ハリーの出現に当惑したサニーは、必死の思いで彼女を追い返そうと努力するが、遂に彼女のねばりに屈し、カメラの前に立つことになった。身代金が目当てではなく、馬を自然に返すのが目的であること、動物にも生きる権利があると主張するサニーに、ハリーは感動する。

サニーの友だちの言葉を思い出し、“ライジング・スター”を放つ場所がリムロック・キャニオンではないかと直感したハリーは、自局の取材班にリムロック・キャニオンで待機するようにと連絡をとった。町に警察の手がまわっていることをサニーに警告したハリーは、しつこく彼につきまとい共に目的地に向った。彼の主張をテレビで聞いた農夫の協力などで遂に追手をふりはらった。世間は、いまやサニーの味方だった。砂漠で一夜を明かすことになった、サニーとハリーはいつしか、お互いの優しさを感じるようになっており、自然なことのように抱き合った。朝が来て、サニーがハリーを連れて行きついた所は、リムロック・キャニオンではなく、誰もいない美しい谷あいだった。嬉しそうに走り去る“ライジング・スター”を見つめる2人。近くの田舎町のバス停で、いよいよ別れをむかえるサニーとハリーは優しく見つめ合い、別れのキスを交わした。全国ネットでこの事件をスクープしたハリーは、最後にサニーヘの感謝の言葉をつけ加えるのだった。(ユニヴァーサル/コロムビア映画=CIC配給*2時間)

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